心と臓 ― 2014年06月25日 15:15
私たちが造り上げたもので、連綿と休みなく80年間も動き続けるものは、非常に少ない。
私たちの「生命の源-心臓-」は、故障はあるが、通常止まることなく鼓動を打ち続ける。
最後は動きを止め、宿っていた「心」という概念とともに、臓器もこの世を去る。
最近、生きるもの、生命の素晴らしさをすごく実感することが多い。老いの性だろう。
狭い敷地の我が家の軒先や木々に、鳩や百舌鳥などの鳥たちが、巣を造って雛を育てている。
誤って卵が巣から落ちたり、蛇や猫に襲われたことも幾度かあった。
それでも、多くの雛たちが巣立っている。
あるとき、雛6匹がピーピー泣いてるので、空腹なのかなと可哀そうに思い、豆乳に浸したパンくずを雛に食べさせていたら、親鳥から手を突かれた。
親鳥は、雛のためにはわが身を顧みず、人をも攻撃してくる。
何か、昔の人の世みたいで、清々しく愛らしい。
虐待や育児放棄のニュースを聞くにつけ、鳥の世を眺めるのも勉強になる。
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